損益計算書そんえきけいさんしょ

一定期間の儲けを計算する表

ひとことでいうと

損益計算書は、1か月や1年など一定期間の収益と費用をまとめて、その期間の利益(儲け)を計算する表です。

お小遣い帳の1か月分の集計に近い

1か月分のお小遣い帳を見て、もらったお金と使ったお金を集計し、残りがいくらかを出すとします。損益計算書は、これを会社の収益費用で行い、その差である利益を計算する表です。

一定期間の収益と費用を比べて、利益を計算することを示す図。
図1 一定期間の収益と費用を比べて、利益を計算します。

一定期間を区切って、儲けを計算する

損益計算書は、貸借対照表がある瞬間の状態を示すのに対して、1か月間、1年間のように期間を区切り、その間に生まれた収益費用をまとめて示します。収益から費用を引いた差額が利益です。

花屋の例では、1か月の間に売上(25万円)という収益と、仕入・家賃(20万円)という費用が発生し、その差額の5万円が利益になります。

売上高から、段階を追って利益を計算する

損益計算書では、まず売上高から売上原価を引いて売上総利益を出し、そこから販売費及び一般管理費(家賃など)を引いて利益を計算します。いきなり収益と費用をまとめて引き算するのではなく、段階を踏んで計算することで、どこにどれだけの費用がかかっているかが見えやすくなります。

花屋の1か月分の損益計算書を、売上高・売上原価・経費・利益の順に示す図。
図2 花屋の損益計算書を、上から順に見てみます。

花屋の損益計算書を、順番に確かめる

図2では、花屋の1か月分の損益計算書を示しています。売上高25万円から売上原価15万円を引くと、売上総利益は10万円になります。ここからさらに家賃5万円を引くと、利益は5万円です。

このように段階を踏むことで、商品そのものの儲け(売上総利益)と、家賃などの経費を引いた後の儲け(利益)を分けて確認できます。

間違えやすい点:利益が出ていても倒産することがある

損益計算書の利益がプラスであっても、それだけで会社が安全とは言えません。掛け取引が多い場合、利益は出ていても、実際の現金が手元に入ってくるのが遅れることがあります。手元の現金の動きはキャッシュ・フロー計算書で別に確認します。

また、この記事では売上原価と販売費及び一般管理費をまとめて費用として説明していますが、実際の損益計算書ではこれらを区分して段階的に表示します。営業外損益や特別損益といった、より詳しい区分はこの記事では扱っていません。

仕訳で確かめる

花屋の1か月分の取引を、損益計算書の材料として確認する例(単位:万円)
借方金額貸方金額
現金25売上25

ここまでのおさらい

損益計算書は、一定期間の収益と費用をまとめて利益を計算する表です。売上高から売上原価、さらに経費を段階的に引くことで、儲けの中身が見えやすくなります。

出典と確認状況

説明の範囲
日本基準の入門解説。花屋の1か月分の取引を例に、売上高・費用・利益の基本構造を扱う。営業外損益、特別損益などの段階区分は簡略化。

公開対象判定:独立レビュー通過・所有者による公開承認済み

花屋の数値は説明用の仮定です。営業外損益、特別損益などの段階区分、税効果、税務は未判定です。

一般的な学習のための説明です。個別の会計処理は、適用する基準と契約・取引の事情に合わせて判断してください。

← 用語の一覧に戻る