売上高うりあげだか

本業の商品やサービスの提供に対応する収益

ひとことでいうと

売上高は、商品やサービスを提供したことに対応する収益の金額です。この記事の例のように、価格が決まった商品をお客さんに渡した時点で計上するのが基本の考え方です。損益計算書の一番上に記載されます。

レジに打った金額の合計

お店のレジを1日締めたときの合計金額をイメージしてください。お客さんに商品を渡し、代金が確定した分を積み上げた金額、それが売上高の考え方に近いものです。

この記事の例では商品の価格があらかじめ決まっており、お客さんに商品を渡した時点で売上高になることを示す図。
図1 価格が決まった商品を渡した時点が、この記事の例での売上高です。

商品やサービスの提供に対応する収益が、売上高

花屋がお客さんにお花を渡し、代金70万円を受け取ったとします。この時点で、花屋の収益のうち、本業である花の販売から生まれた金額が売上高として記録されます。売上高は、商品やサービスを提供したことに対応して認識される収益です。この記事の例では、渡す商品の価格があらかじめ決まっているため、商品を渡した時点で売上高の金額も確定します。ただし、対価の一部を見積もる必要がある取引では、商品やサービスを提供した時点で金額を見積もって計上する場合もあります。

売上高は収益の中でも、会社の本業から生まれた金額を指します。受取利息のような本業以外の収益は、売上高とは別の科目で記録されます。

「売上」「売上高」という呼び方の違い

日常では売上という言葉がよく使われますが、損益計算書の科目としては売上高と表示されるのが一般的です。会社によっては、業種の実態に合わせて売上収益、営業収益という名前を使うこともあります。呼び方は多少違っても、本業から生まれた収益を表すという考え方は共通しています。

花屋2か月目の売上高から売上原価を引いて売上総利益を計算する図。
図2 売上高は、損益計算書の一番上に来ます。

売上高は、損益計算書の出発点

図2では、花屋2か月目の売上高70万円から始まる損益計算書の一部を示しています。売上高から売上原価40万円を引くと、売上総利益は30万円になります。売上高は、この後に続くすべての利益計算の出発点です。

もし売上高の金額が正しく記録されていないと、売上総利益、営業利益、利益と、その後の計算もすべてずれてしまいます。売上高がいつ、いくら確定したかを正確に記録することが、損益計算書全体の土台になります。

間違えやすい点:入金額と売上高は同じ日とは限らない

売上高が記録される日と、実際にお金を受け取る日は、必ずしも同じではありません。掛けで販売した場合、商品を渡した日に売上高を記録し、売掛金という権利が発生します。実際の入金は、あとで売掛金が回収されたときです。

この記事では、現金でその場で受け取る単純な例を使っています。返品や値引きがある場合の売上高の調整、複数の商品やサービスがセットになった取引の分け方は、この記事では扱っていません。

仕訳で確かめる

花屋がお花を渡し、その場で代金を現金で受け取ったとき(単位:万円)
借方金額貸方金額
現金70売上高70

ここまでのおさらい

売上高は、本業の商品やサービスの提供に対応する収益です。この記事の例のように価格が決まっている場合は、提供した時点で金額も確定します。損益計算書の出発点であり、その後の利益計算のすべての土台になります。

出典と確認状況

説明の範囲
日本基準の入門解説。花屋2か月目の取引を例に、売上高が計上されるタイミングと損益計算書上の位置づけを扱う。収益認識に関する会計基準の詳細な5ステップ、複数の履行義務がある取引は対象外。

公開対象判定:独立レビュー通過・所有者による公開承認済み

花屋の数値は説明用の仮定です。収益認識に関する会計基準の5ステップの詳細、変動対価、複数の履行義務がある取引は未判定です。

一般的な学習のための説明です。個別の会計処理は、適用する基準と契約・取引の事情に合わせて判断してください。

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