純資産と儲けの計算 一歩くわしく
当期純利益とうきじゅんりえき
経常利益に臨時の特別損益を加減し、法人税等を差し引いた、その期の最終的な儲け
ひとことでいうと
当期純利益は、経常利益に臨時の特別利益・特別損失を加減し、法人税等を差し引いた、その期の最終的な儲けです。損益計算書の最後に出てくる利益です。
臨時の出来事と税金まで引いた、最後に残る儲け
花屋の毎期繰り返す儲け(経常利益)に、今年だけ起きた臨時の出来事(古い設備を売った損益など)を加減し、さらに税金を引くと、最終的に会社に残る儲けが分かります。これが当期純利益です。
当期純利益は、損益計算書の最後にたどり着く利益
当期純利益とは、経常利益に特別利益を加え、特別損失を差し引いて税引前当期純利益を求め、そこから法人税・住民税及び事業税(法人税等)を差し引いた金額です。会社計算規則第92条・第94条で、この計算が定められています。
特別利益・特別損失には、固定資産を売った際の損益、災害による損失など、その期にたまたま生じた臨時の項目が含まれます。経常利益までとは違い、毎期繰り返し起こるものではありません。
税金を引いた後に残る、最終的な儲け
税引前当期純利益から、その期の法人税等を差し引くと、当期純利益になります。当期純利益は、損益計算書の一番下に出てくる、その期の最終的な儲けであり、利益剰余金として蓄積されていく元になります。
花屋の当期純利益を計算してみる
図2は、花屋の経常利益が52万円、古い設備を売った際の特別損失が2万円だった例です。52万円から2万円を引くと、税引前当期純利益は50万円になります。
ここから法人税等15万円を差し引くと、当期純利益は35万円です。この35万円が、花屋がその1年間で最終的に得た儲けであり、株主への配当や、翌期以降の会社の元手として使われます。
ここまでのおさらい
当期純利益は、経常利益に臨時の特別損益を加減し、法人税等を差し引いた、その期の最終的な儲けです。損益計算書の一番下に出てきます。
出典と確認状況
説明の範囲
日本基準の入門解説。会社計算規則にもとづく当期純利益の計算方法を扱う。税効果会計、法人税の詳細な計算方法は対象外。
- 会社計算規則第92条(税引前当期純損益金額)・第94条(当期純損益金額)第92条:経常損益金額に特別利益を加算し特別損失を減算して税引前当期純損益金額とする。第94条:税引前当期純損益金額から法人税等を控除して当期純損益金額とする
公開対象判定:独立レビュー通過・所有者による公開承認済み
花屋の経常利益・特別損失・法人税等の金額は説明用の仮定です。税効果会計、法人税の詳しい計算方法は未判定です。「純利益」という略称は既存記事「利益」で扱う一般的な意味の利益と紛らわしいため、本記事のaliasには追加していません。
一般的な学習のための説明です。個別の会計処理は、適用する基準と契約・取引の事情に合わせて判断してください。