固定費こていひ

売上の増減にかかわらず、ほぼ一定額かかる費用

ひとことでいうと

固定費は、売上が増えても減っても、ほぼ一定額かかる費用です。売上に応じて変わる変動費とは区別して考えます。

花が1本も売れなくても、かかってしまう費用

花屋の家賃は、花が10本売れても100本売れても、月々の金額はほとんど変わりません。このように、売上の量に関係なく一定額かかる費用を固定費と呼びます。

売上の本数が変わっても、家賃などの固定費はほぼ一定額であることを示す図。
図1 固定費は、売上が変わっても、ほぼ一定額です。

売上の量に関係なく、一定額かかる費用

固定費とは、売上や生産量の増減にかかわらず、一定期間はほぼ一定額発生する費用のことです。店舗の家賃、正社員の給料、リース料などが代表例です。花が1本も売れない月でも、家賃は同じ金額を支払う必要があります。

この考え方は、企業会計基準委員会の会計基準そのものではなく、経営管理(管理会計)の分野で広く使われている一般的な考え方です。

変動費とセットで考える

固定費は、売上に応じて変わる変動費とセットで考えることで、売上がいくらになれば利益が出るかを分析できます。この分析は、次の記事で扱う損益分岐点の考え方につながります。

花屋の家賃10万円が、花の販売本数に関係なく毎月一定であることを示すグラフ的な図。
図2 花屋の家賃は、毎月10万円で一定です。

花屋の家賃を例に考える

図2は、花屋の店舗の家賃が、花の販売本数に関係なく、毎月10万円で一定である例です。花が10本しか売れなくても、100本売れても、家賃の支払額は変わりません。

このように、売上の増減に左右されない費用を把握しておくことで、最低限どれだけ売れば経費をまかなえるかを考える手がかりになります。

ここまでのおさらい

固定費は、売上の増減にかかわらずほぼ一定額かかる費用です。変動費とセットで、損益分岐点の分析に使われます。

出典と確認状況

説明の範囲
管理会計上の基本的な考え方の入門解説。固定費と変動費の区別、損益分岐点分析での使われ方を扱う。特定のASBJ基準・法令条文による正式な定義はなく、経営管理上の一般的な考え方を扱う。

公開対象判定:独立レビュー通過・所有者による公開承認済み

花屋の家賃の金額は説明用の仮定です。特定のASBJ基準・法令条文による固定費の正式な定義は確認できていない。実務上、費用の中には固定費と変動費の性質を併せ持つ準変動費もあるが、本記事では扱わない。

一般的な学習のための説明です。個別の会計処理は、適用する基準と契約・取引の事情に合わせて判断してください。

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